WORKS

既存の環境ストックを活かした屋外保育空間づくり

パッシブタウン第4期街区

本計画は、富山県黒部市を拠点とする民間企業が、環境や自然をありのままに受け入れ活用する「パッシブデザイン」をキーワードに敷地面積36,100m2を有する自社の社宅跡地において進める6つの街区で構成された住宅地開発事業(パッシブタウン)の第4期計画で、同企業を対象とする企業内保育所である。今期のランドスケープデザインは、これまで整備された緑豊かな屋外空間を最大限に活用すべく、タウン内のオープンスベース全域を保育園の園庭と位置づけた。そして園舎周りを緑で縁取り、内縁を保育園のみで専有する「内園庭(ウチえんてい)」、外縁を一般の利用者と共有する「外園庭(ソトえんてい)」とするしつらえとした。内園庭には、初夏から夏に向けて涼やかに吹く北東から卓越風「あいの風」を活かして、敷地北東側に遊具やプレイマウンテン等で構成する遊び場を設けている。園舎周りを縁取る緑の構成は、先行街区同様に地域固有の落葉樹主体の樹種構成をベースとして、実もの花ものの四季の彩り豊かな植物を配している。外園庭には先行街区で整備した広い芝生の原っぱや色とりどりの植物が展開し、子ども達の感性を育むセンスオブワンダーが広がる。

自然の神秘さや不思議さを意味するセンスオブワンダーの情報は、タウン内で実践する地域コミュニティイベントでタウン内の自然環境の魅力発信を担当する地域サポーターを通じて保育園職員との連携が図られている。ここで育った子ども達の感性が未来に活かされることに期待したい。

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https://www.passivetown.jp
竣工 2022年4月
所在地 富山県黒部市
事業主 YKKグループ(YKK株式会社・YKK不動産株式会社)
敷地面積 3167.55m2
建築 田口知子建築設計事務所
照明 岩井達弥光景デザイン
サイン ジオデザイン
種別 教育施設(保育所)
受賞 第17回キッズデザイン賞 優秀賞(経済産業大臣賞)